【10月10日 AFP】19MLBは9日、プレーオフのナ・リーグ地区シリーズ(5回戦制)が行われ、セントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)は、初回に一挙10点のビッグイニングをつくり、アトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)を13-1で下してリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。

 地区シリーズの第2戦で7回無失点と好投し勝利投手になっていたブレーブスのマイク・フォルティネビッチ(Mike Foltynewicz)はこの日、先発のマウンドに上がるも1人の打者しか打ち取ることができず降板した。

 トミー・エドマン(Tommy Edman)、デクスター・ファウラー(Dexter Fowler)、コルテン・ウォン(Kolten Wong)にそれぞれ2点二塁打が生まれたカージナルスは、満塁の場面では打席に立った先発投手のジャック・フラハーティー(Jack Flaherty)が押し出しの四球を選んだ。

 さらにブライアン・マッカン(Brian McCann)捕手が三振に打ち取った球を後逸して振り逃げとなり、カージナルスに10点目が入った。ブレーブスの救援投手マックス・フリード(Max Fried)が初回の攻撃を終わらせるまで、カージナルスは14人が打席に立った。

 カージナルスの10点は、MLBのプレーオフ初回では最多得点となり、ポストシーズン全体でも1チームが一つのイニングに挙げた得点の記録に並んだ。また、カージナルスがこの日マークした13点は、今シリーズの初戦から第4戦までに挙げた得点数に並ぶものだった。

 これでブレーブスは、直近に進出した10回のプレーオフではすべてリーグ王座を獲得できていない。一方で今シリーズを3勝2敗で制したカージナルスは、2014年以来の優勝決定シリーズ進出となる。

 カージナルスはワールドシリーズ出場をかけたナ・リーグ優勝決定シリーズで、ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)と対戦する。(c)AFP