【10月12日 東方新報】中国河北省(Hebei)で2017年4月に誕生した国家級新区「雄安新区」に、北京大学(Peking University)に匹敵する一流大学が誕生する。雄安大学関係学院設立準備工作推進会が先月、北京大学で行われ、教育部教師工作局の任友群(Ren Youqun)局長、発展計画局の王雲霏(Wang Yunfei)副局長、河北省教育庁党組織の韓俊蘭(Han Junlan)副書記、雄安新区管理委員会の傅首清(Fu Shouqing)副主任、北京大学の張平文(Zhang Pingwen)校長助理らが参加した。

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 張平文氏によれば、北京大学が主導して雄安大学と関連の学院の設立準備を行うという。つまり雄安大学のレベルは北京大学と同等の世界一流大学に肩を並べることになる。任友群氏は、雄安大学の設立について、「党中央の重大な政治任務と歴史的使命であり、高等教育改革とイノベーションの歴史的チャンス」と評価。雄安新区建設の象徴的なプロジェクトになるという。

 この大学建設プロジェクトにより、雄安新区および北京、天津(Tianjin)、河北地域の小中学校の教育も強化され、教師教育改革実験区、スマート教育研究センター、教師教育国際交流プラットフォームなどの建設も進められる。教育省、河北省教育庁、雄安新区管理委員会、北京大学をまたぐチームも結成され、今後、設立準備が加速していくことになりそうだ。

 雄安新区は深セン(Shenzhen)経済特区、浦東(Pudong)新区に続く国家プロジェクトと位置付けられ、最先端のテクノロジー企業 や研究機関を集積地になるほか、北京市の非首都機能の移転先として期待されている。特に先端の教育、医療施設が集中する見込みだ。(c)東方新報/AFPBB News