【10月5日 AFP】米IT大手マイクロソフト(Microsoft)は4日、イランにつながりを持つハッカー集団が、米国の政府高官やジャーナリスト、さらに2020年米大統領選の選挙陣営のアカウントにサイバー攻撃を仕掛けたと発表した。ただし、実際に被害を受けたアカウントは4個だけだという。

 マイクロソフトのセキュリティー担当副社長トム・バート(Tom Burt)氏は、2020年大統領選のどの候補の陣営が標的となったのかも、どのアカウントが被害を受けたのかについても明らかにしていない。

 同氏によると、ハッカー集団「フォスフォラス(Phosphorous)」は、米国の政府高官や国際政治担当のジャーナリスト、イラン国外に在住している著名なイラン人、米大統領選の選挙陣営などの電子メールアカウントの特定を試みた。約30日間にわたった攻撃は9月にやんだが、マイクロソフトは標的となった電子メールアカウントに対する2700回以上の活動を確認した。

 同社はフォスフォラスがイランを拠点とし、イラン政府と関連しているとみており、標的とされたアカウントの所有者に対し、オンライン・セキュリティーを強化するよう忠告した。(c)AFP