絶滅危惧種のボルネオゾウ、70発撃たれ牙奪われる
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【10月1日 AFP】マレーシア領ボルネオ(Borneo)島で、絶滅危惧種のボルネオゾウ1頭が70発撃たれて死んでいるのが見つかった。当局が9月30日、発表した。ゾウは牙を切り取られており、密猟者らによる残虐な仕業とみられている。
この雄のゾウの傷んだ死骸は先週、サバ(Sabah)州の川岸の木に縄でつながれ、半分水に沈んだ状態で発見された。
ボルネオゾウが殺される事件は後を絶たない。牙を狙った密猟が横行し、拡大するプランテーションによりジャングル内の生息地が縮小しているため、その個体数は減少を続けている。
サバ州の野生動物当局代表は死骸の調査後に、今回のような残虐な行為は「よくあることではない」と語った。プロの犯行ではなく、密猟に及んだのは地元住民とみられているという。
主要紙スター(Star)は匿名筋の話として、このゾウは至近距離から4~5人の密猟者に半自動小銃で撃たれたとみられると報じている。(c)AFP