【9月25日 AFP】スリランカで、仏教の祭りでのパレード出演をめぐってソーシャルメディア上で抗議を巻き起こした70歳の痩せこけたゾウが、死んだことが分かった。当局が25日、明らかにした。

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 野生動物管理当局によると、アジアゾウのティキリ(Tikiri)は24日夜、コロンボ(Colombo)から東へ約80キロ離れたケーガッラ(Kegalle)で死に、政府がティキリの検視を命じたという。

 ゾウの専門家はAFPの取材に対し、ティキリは虐待されていたと述べ、「深刻な栄養失調だった」「ここまで長生きしたのが不思議なぐらいだ」と話した。

 動物愛護家らは、絶大な人気があるこの祭りで年老いたティキリに豪華な衣装を着せ、数キロ行進させることに対し、当局に厳しく抗議していた。

 抗議を受けてジョン・アマラトゥンガ(John Amaratunga)野生生物相は、ティキリの健康状態が悪化しているにもかかわらず、先月のパレードに出演させられた経緯について調査するよう命じたが、調査結果は明らかにされていない。

 裕福なスリランカ人はゾウをペットとして飼うことが多いが、不適切な飼い方と虐待が幾度となく問題になっている。(c)AFP