【9月30日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は29日、2020年大統領選で自身の対抗馬として有力視される米民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領の汚職捜査をウクライナ大統領に働きかけたとされるスキャンダルをめぐり、匿名の内部告発者との面会を要望した。

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 疑惑を受け、トランプ氏に対する弾劾調査が先週開始されている。

 内部告発は、トランプ氏がウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領に対し、7月25日の電話会談でバイデン氏の調査を依頼したとする内容。匿名の告発者は8月に告発文書を提出し、トランプ氏が自身の利益のため、外国に米大統領選への干渉を求めたと訴えていた。

 トランプ氏は29日、「米国人なら誰でも同じように、私には自分を告発した人物に会う権利がある。いわゆる『内部告発者』であるこの人物は、外国首脳との会話内容を丸ごと、まるで的確でない詐欺まがいの方法で描写している」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 さらにトランプ氏は、弾劾調査を事実上率いる米下院・情報特別委員会のアダム・シフ(Adam Schiff)委員長(民主党)について、トランプ氏がゼレンスキー氏に語った内容について先週の議会でうそをついたと主張。「米議会史上最もあからさまで悪意に満ちた態度で嘘をついた」として、「詐欺と反逆の重罪で取り調べてもらいたい」とツイートした。(c)AFP