【9月27日 AFP】(更新)イラン南部ホルモズガン(Hormozgan)州の海事当局は29日、イラン革命防衛隊(IRGC)が7月に拿捕(だほ)した英船籍の石油タンカー「ステナ・インペロ(Stena Impero)」が2か月以上ぶりに出港したことを明らかにした。

 ステナ・インペロは7月19日、中東ホルムズ海峡(Strait of Hormuz)で革命防衛隊の船に包囲され、拿捕された。イランのタンカーが欧州連合(EU)の制裁に反してシリアに石油を輸送していたとして英領ジブラルタル(Gibraltar)沖で拿捕された件への報復とみられている。

 イラン当局は、報復との指摘を一貫して否定。ステナ・インペロが漁船と衝突した後、救難信号に応じず位置情報の発信装置も止めたため拿捕したと主張していた。

 これに先立ち、ジブラルタル当局は先月、米国の差し押さえ要求を拒否してイランのタンカーを解放していた。(c)AFP