【9月26日 AFP】中国東部の浙江(Zhejiang)省で、立ち退きに伴う代替の住まいとして国から提供されるアパート目的で、同じ親族の11人が1か月間に結婚と離婚を23回も繰り返していたことが分かった。中国メディアが報じた。
  
 浙江省当局は、再開発計画の一環で取り壊し対象となった地区の住人に対し、40平方メートルのアパートを付与する施策導入を決定。親族らは、これに目を付けた。

 中国共産党機関紙・人民日報(People's Daily)系の「環球時報(Global Times)」が24日に報じたところによると、この親族のうち、まず「パン」容疑者が元妻の「シー」容疑者と3月6日に再婚。シー容疑者は立ち退き対象となっている村で住民登録しているため、再婚によってパン容疑者もアパート供与対象となる住民資格を得た。その6日後に2人は離婚。だが、パン容疑者はちゅうちょするどころか、それから15日の間に、義妹と結婚して離婚、さらに義妹の姉とも結婚し離婚した。この間、パン容疑者の元妻も他の元夫と再婚している。

 警察による捜査が開始されたが、環球時報によると、パン容疑者のいとこや兄弟姉妹も計略に加わった結果、親族間で計23回も結婚と離婚が繰り返された。容疑者親族らは行いを反省しているという。(c)AFP