【9月26日 AFP】カザフスタンにあるロシアのバイコヌール宇宙基地(Baikonur Cosmodrome)で25日、アラブ首長国連邦(UAE)のハッザ・マンスーリー(Hazzaa al-Mansoori)飛行士(35)ら3人が乗ったロシアの宇宙船「ソユーズ(Soyuz)」が国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられた。

 マンスーリー氏は、ISSに8日間滞在予定。アラブ人、そしてUAE人初のISS滞在クルーとして歴史に名を残すことになるが、イスラム教徒初のISS滞在クルーではない。

 マンスーリー氏とロシアのオレグ・スクリポチカ(Oleg Skripochka)飛行士、米航空宇宙局(NASA)のジェシカ・メイヤー(Jessica Meir)飛行士を乗せたソユーズはグリニッジ標準時(GMT)25日午後1時57分(日本時間同10時57分)、定刻通り打ち上げられた。

 UAE軍の戦闘機パイロットだったマンスーリー氏は打ち上げ前、「言葉では言い表せない栄誉と畏敬の念でいっぱいだ」「私はきょう、母国の夢と大志を全く新しい次元に持っていく。このミッションの成功に、アラーのご加護があらんことを」とツイッター(Twitter)に投稿していた。

 UAEのドバイ(Dubai)にあるムハンマド・ビン・ラシド宇宙センター(Mohammed Bin Rashid Space Centre)には大勢が集まり、打ち上げを見守った。打ち上げの瞬間には歓声が湧き起こり、マンスーリー氏を国民的英雄とたたえた。中にはUAE国旗を振る人の姿もあった。

 ドバイの象徴となっている世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ(Burj Khalifa)」では、打ち上げの瞬間に合わせてライトアップが行われた。(c)AFP/Vyacheslav Oseledko