【9月24日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は23日、スウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(16)が国連(UN)気候行動サミットで行った熱のこもった演説をやゆするようなツイッター(Twitter)投稿を行い、新たに批判を呼んでいる。

 トゥンベリさんが感情を高ぶらせ、震える声で行った演説は、サミットの方向性を決定付ける場面となった。トゥンベリさんは、世界の首脳らが温室効果ガス排出問題で行動を起こさず、自分たちの世代を裏切ったと非難。「よくもそんなことを」という表現を4度繰り返した。

 トランプ氏はこの演説の数時間後、ツイッターでトゥンベリさんの演説動画を引用し「彼女はとても幸せな少女に見える、明るく素晴らしい未来を心待ちにしているようだ。見ていて何とも気持ちがいい!」と投稿した。

 トゥンベリさんには、軽度の自閉症の一形態であるアスペルガー症候群がある。トランプ氏のこの「あおる」ような発言に対し、3時間のうちに1万6000件のコメントが寄せられ、その多くがトランプ氏を批判する内容だった。

 あるユーザーは「無垢(むく)な少女をからかうドナルド・トランプ、とにかく最低!!」と投稿した。

 トゥンベリさんとトランプ氏は、サミット会場入り直後の短時間だけ同じ場に居合わせた。その様子を映した動画には、側近らと共にそばを通り過ぎるトランプ氏を、トゥンベリさんがにらみつける様子が捉えられていた。(c)AFP