リオ五輪の柔道女王シルバ、禁止薬物に陽性反応も無実訴える
発信地:リオデジャネイロ/ブラジル
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【9月21日 AFP】2016年のリオデジャネイロ五輪の柔道女子57キロ級で金メダルを獲得したブラジルのラファエラ・シルバ(Rafaela Silva)が20日、世界反ドーピング機関(WADA)の禁止薬物に指定されているぜんそくの治療薬フェノテロール(Fenoterol)に陽性反応を示したと認める一方で、無実を訴えた。
リオ五輪で母国に最初の金メダルをもたらしたシルバは会見を開き、「私はクリーン。これからも練習を続け、無実を証明するために闘っていく」とすると、「フェノテロールに陽性反応を示したけれど、私はこの物質を使ったことはない。ぜんそく患者ではない」と説明した。
シルバは同級で優勝したパンアメリカン競技大会(2019 Pan American Games)期間中の先月9日に、ドーピング検査で禁止薬物が検出された。同29日に行われた2回目の検査ではフェノテロールの反応はなく、友人の赤ちゃんが使用していた薬にさらされた可能性があると示唆した。
東京で開催された世界柔道選手権(World Judo Championships 2019)で銅メダルに輝き、来年の東京五輪で連覇を目指しているシルバの弁護士は、報道陣に対して、同選手に出場停止処分は科されなかったと述べた。(c)AFP