【6月17日 AFP】ブラジル反ドーピング機関(ABCD)は16日、リオデジャネイロ五輪の競泳でメダル獲得が期待されていたエティエネ・メデイロス(Etiene Medeiros、ブラジル)から、禁止薬物の陽性反応が検出されたことを明らかにした。

 25歳のメデイロスは、5月8日にサンパウロ(Sao Paulo)で行われた薬物検査で、ぜんそくなどの薬で使用されているフェノテロール(Fenoterol)を使用した痕跡が認められ、Aサンプル、Bサンプルからともに陽性反応が検出された。

 ABCDはこの件に関する詳細をブラジル水泳協会(BSF)に送付したことを明かしており、BSFは間もなくメデイロスに対する処分の手続きを開始するものとみられている。BSFは16日、AFPに対して「発表する前に正式な通達が届くのを待っている段階」とコメントしている。

 メデイロスは2014年に行われた第12回世界短水路選手権2014(FINA Short Course World Swimming Championships 2014)で女子50メートル背泳ぎの世界新記録を樹立し、その存在を世界に知らしめた。

 2015年には第16回世界水泳選手権(16th FINA World Championships)の女子50メートル背泳ぎで銀メダルを獲得し、カナダのトロント(Toronto)で行われたパンアメリカン競技大会(Pan American Games)の女子100メートル背泳ぎでは、ブラジルに初の金メダルをもたらしていた。(c)AFP