【9月18日 AFP】交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)は17日、テロ攻撃のライブ配信の防止対策強化に向けた取り組みの一環として、ロンドン警視庁(Metropolitan Police ServiceScotland Yard)と連携すると発表した。

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 ニュージーランドのクライストチャーチ(Christchurch)では今年3月、白人至上主義者を自称する男がモスク(イスラム礼拝所)2か所を襲撃し、多くの人を殺害。頭に装着するカメラを使って襲撃の様子を撮影し、フェイスブック上でライブ配信した。

 フェイスブックは犯罪対策の担い手との新たな連携と称し、「危険」な集団や個人に投稿された暴力的な映像をより早く発見、削除するため、共同でソフトウエアに学習を積ませると表明した。

 フェイスブックは自社のブログで、「クライストチャーチでの襲撃動画に、われわれの自動検出システムは反応しなかった。暴力事件を一人称視点で映し出したコンテンツの量が不十分で、機械学習テクノロジーが有効な訓練を積んでいなかったからだ」と説明。

 さらに、「そのような理由でわれわれは米英の政府および警察と協力し、射撃訓練の映像を入手する。システムを訓練するための貴重な情報源となる」とした。

 フェイスブックや動画投稿サイト「ユーチューブ(YouTube)」などのサービスは、襲撃動画の配信を早期に検知できず、その後もインターネット上で拡散した動画を速やかに削除できなかったことで激しい批判を受けている。(c)AFP/Glenn CHAPMAN