【9月17日 AFP】イスラエルで17日、総選挙の投票が始まった。過去5か月で2回目となる総選挙では、同国史上最長の在任期間を誇るベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相(69)が、汚職疑惑にもかかわらず続投するかどうかが決まることになる。

 ただ、右派勢力を率いるネタニヤフ氏はこれまでになく苦戦を強いられており、4月に実施された総選挙と同様、ベニー・ガンツ(Benny Gantz)元軍参謀総長率いる中道連合「青と白(Blue and White)」からの激しい攻勢を受けている。

 ネタニヤフ首相はサラ(Sara Netanyahu)夫人と共にエルサレムの投票所で票を投じ、選挙について接戦になるとの見通しを示し、多くの人々が投票所に足を運ぶよう国民に呼びかけた。

 一方のガンツ氏は、テルアビブ(Tel Aviv)近郊に位置する地元ロシュハアイン(Rosh Haayin)で投票。国民に対して汚職と「過激主義」の拒否を呼び掛けた。

 投票は午前7時(日本時間同日午後1時)に開始され、大半の地域では午後10時(日本時間18日午前4時)に終了する予定。

 最初の出口調査の結果は投票締め切り後すぐに発表されるが、公式結果は18日まで公表されない。

 世論調査の結果は、定数120のうちリクードと「青と白」がそれぞれ32議席前後を獲得すると示唆しており、接戦となる見通し。

 ネタニヤフ氏は今後数週間のうちに収賄罪で起訴される可能性に直面しており、もし総選挙に勝利すれば、議会から免責を得ようとするとの見方が強い。(c)AFP