【9月17日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は16日、イスラエルで翌日投票が行われる総選挙の結果は僅差になるとの見通しを示した。この選挙では、同大統領の盟友であるベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相が権力の維持を目指しており、接戦が展開されてきた。

 トランプ大統領はホワイトハウス(White House)で報道陣に「イスラエルで明日、大きな選挙がある」と述べ、「僅差になる。五分五分の選挙だ」との見方を示した。

 イスラエルでの総選挙は過去5か月で2回目。ネタニヤフ首相は政治的生き残りを懸けてこの選挙を戦っている。

 イスラエル史上最長の在任期間を誇るネタニヤフ首相だが、4月の総選挙は過去最悪の敗北に終わり、党首を務める右派リクード(Likud)と同盟勢力で過半数を獲得したものの連立政権に失敗。レウベン・リブリン(Reuven Rivlin)大統領が別の人物に組閣を命じるリスクを避けるため、同首相は選挙のやり直しを選択した。

 首相は汚職容疑が持たれており、今後数週のうちに起訴される可能性がある。

 13日に発表された投票前最後の世論調査結果によれば、獲得議席数はリクードとベニー・ガンツ(Benny Gantz)元軍参謀総長率いる中道連合「青と白(Blue and White)」の間で接戦となる見通しで、再度のこう着状態が生じる公算が大きい。

 今回も、ネタニヤフ首相の信任投票の意味合いが強い選挙になるとみられている。(c)AFP