【9月17日 AFP】米自動車大手ゼネラル・モーターズ(General Motors)の全米31工場の従業員約5万人が16日午前0時、全面ストに突入した。労働協約改定をめぐる同社と組合側の交渉決裂を受けたもの。GMでの大規模ストは12年ぶりとなる。

 4年に1度の労働協約改定をめぐり行われていたGMと全米自動車労組(UAW)の交渉は行き詰まり、労使間の合意がないまま協約は期限切れを迎えた。

 UAWの広報、ブライアン・ローゼンバーグ(Brian Rothenberg)氏はAFPに対し、「ストは長期化する可能性がある」と述べ、これまでに合意に至っているのは交渉内容のわずか2%であることを明らかにした。

 同氏によると、16日の生産は完全に停止している。UAW幹部は、交渉は同日午前に再開される予定だと述べている。

 米株式市場でのGM株は4.3%急落。米ニュース専門放送局CNBCは、ストによるGMの損失は1日当たり9000万ドル(約97億3000万円)に上る恐れがあると報じた。(c)AFP/Joseph Szczesny