【9月14日 AFP】香港の民主派デモ隊は13日夜、中国の伝統行事「中秋節」に合わせて抗議行動を光で演出し、懐中電灯やランタン、レーザーポインターなどを使って観光名所の獅子山(ライオンロック、Lion Rock)の山肌を照らした。

 中国暦で最も重要な祝日期間の一つである「中秋節」は、13日から始まる。中秋節には感謝をささげて家族と過ごし、幸運を祈る伝統がある。

 3か月以上にわたる政情不安に揺れる香港で抗議運動の勢いが弱まる兆しを見せない中、活動家らは運動を盛り上げ続ける手段として中秋節初日の夜を利用した。

 ヘッドライトをつけた数千人のデモ参加者が夕方から夜にかけて、香港の九龍(Kowloon)地区に林立する摩天楼を見下ろせる頂上目指して獅子山に登った。

 また、ビクトリアピーク(Victoria Peak)地区に集合したデモ隊は、長い人間の鎖をつくった。同地区は、絵はがきのように美しい香港とそのドラマチックな湾岸地域の風景を楽しめる人気観光地となっている。(c)AFP/Jerome TAYLOR / India BOURKE