【9月13日 AFP】女子テニス、香港オープン(Prudential Hong Kong Tennis Open 2019)の主催者は12日、数か月にわたり続いている抗議デモの影響により、10月に予定されていた大会の開催を延期すると発表した。

 香港テニス協会(Hong Kong Tennis Association)は、「現在の状況を踏まえ、香港テニス協会と女子テニス協会(WTA)は、2019年の香港オープンの延期を発表する」と明かした。「じっくりと議論した結果、後で開催する方が、よりスムーズな大会運営ができるという結論に達した」

 10月5日から13日までの開催予定となっていた香港オープンは、ヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)やアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)、そして2016年大会で優勝したキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)らトップ選手が参加を表明していた。

 香港オープンの会場となっているビクトリア公園(Victoria Park)は、3か月以上続いているデモの参加者の集合場所の一つとなっている。デモの発端は中国本土への容疑者引き渡しを可能とする「逃亡犯条例」改正案で、香港政府は同案を撤回したものの、デモにはこれまで数百万人が参加している。(c)AFP