【9月7日 AFP】ラグビーテストマッチが6日、熊谷で行われ、日本は7-41で南アフリカに完敗した。W杯日本大会(Rugby World Cup 2019)の開幕を2週間後に控え、スプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)はマカゾレ・マピンピ(Makazole Mapimpi)がハットトリックを達成するなど、前回のW杯で屈辱の敗北を喫した相手にリベンジを果たした。

 前回両国が対戦したのは2015年W杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)で、それまでほとんどマークされていかなった日本は、大会初戦で南アフリカに34-32で劇的勝利を収めるという映画さながらの大番狂わせを演じた。

 しかしW杯優勝2回を誇り、21日のプールB初戦で王者ニュージーランドといきなり激突する南アフリカは、本番前の壮行試合でブレイブブロッサムズ(Brave Blossoms、日本代表の愛称)に容赦なく襲い掛かり、一方的な試合展開で圧倒した。

 膝の故障による長期離脱から復帰した南アフリカの主将シヤ・コリシ(Siya Kolisi)は、「特に前半は思い通りのプレーができた」「日本は試合が進むにつれて調子を上げていったが、とにかく攻め続けた」と振り返った。

 対する日本は、20日に行われるロシアとのW杯開幕戦までに、検討すべき課題が多く残された形となった。

 2015年大会の南アフリカ戦で英雄の一人となった主将のリーチマイケル(Michael Leitch)は、「自分たちが望んでいた結果とはならなかった」と認めると、「だけど、この試合で得るものはたくさんあると思う。負けをエネルギーに変えてやっていきたい」とコメントした。

 一方、フライハーフの田村優(Yu Tamura)はいら立ちを隠せない様子で、「相手のテンポにはまってしまった」「ロシア戦までに早急に改善していく必要がある」と語った。(c)AFP