【9月6日 AFP】アフガニスタンの首都カブールで5日、自動車を使った爆弾攻撃が起き、北大西洋条約機構(NATO)軍の要員2人を含む少なくとも10人が死亡した。同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)が犯行声明を出した。カブールでは2日にも、米軍の撤退をめぐってタリバンとの交渉を指揮する米特使がカブールを訪れていたさなかに大きな爆発が起き、多数の死傷者が出ている。

 アフガニスタン内務省のナスラト・ラヒミ(Nasrat Rahimi)報道官によると、今回の攻撃で少なくとも10人が死亡し、42人が負傷した。

 爆弾攻撃は、厳重な警備が敷かれているシャシュ・ダラク(Shash Darak)地区で発生。同地区は、アフガニスタンの情報機関「国家保安局(NDS)」をはじめとする重要施設が集まる「グリーンゾーン(Green Zone)」に隣接している。

 NATOがアフガニスタンで展開する米主導の「確固たる支援任務(RSM)」によると、爆発でルーマニア人と米国人の兵士が死亡した。

 米国史上最長となる戦争の終結方法を政府が模索する中、アフガニスタンで従軍中に死亡した米軍兵士の数は今年に入ってから少なくとも16人に達した。

 タリバンのザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官はツイッター(Twitter)に犯行声明を投稿。「殉教を求める者」である自爆攻撃者が自動車爆弾を起爆し、「外国の侵略者」が死亡したと述べた。(c)AFP/Usman Sharifi and Thomas Watkins