【5月1日 AFP】アフガニスタンで4月30日に起きた自爆事件を取材中に死亡したフランス通信(AFP)カブール支局主任カメラマンのシャー・マライ(Shah Marai)氏は、カリスマ性と勇気を備え、同国を苦しめ続ける紛争の報道に尽くしたジャーナリストだった。

 事件では、首都カブールで起きた爆発を報じるために集まった記者らの中で、新たな自爆攻撃が発生。マライ氏に加え、少なくとも5人のジャーナリストが犠牲となった。マライ氏には、2人の妻と、4月に生まれたばかりの長女を含む6人の子どもがいた。

 22年間にわたりAFPで勤務したマライ氏が残した力強い写真の数々は、同氏が長年にわたり目撃してきた想像を絶する暴力の証しであるとともに、数十年に及ぶ戦争で疲弊した国のはかない美しさや喜びの一瞬を捉えたものでもあった。(c)AFP