【9月4日 AFP】(更新)全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)は3日、男子シングルス準々決勝が行われ、グリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)が3-6、6-4、3-6、6-4、6-2の逆転で大会第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を破る番狂わせを起こし、ベスト4入りを決めた。

 過去7戦でフェデラーに全敗していたディミトロフだが、この日は驚きの逆転でフェデラーから初勝利を挙げた。直近28年の全米オープンでは最も低い世界ランキングでの4強入りを果たしたディミトロフは次戦、第5シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)と顔を合わせる。

 ディミトロフは試合後、「とにかく幸せ」「試合に踏みとどまろうということだけ自分に言い聞かせていた。身体的にも、とても調子が良かった。返すのが難しいボールも打てた」とコメントした。

 四大大会(グランドスラム)におけるディミトロフの最高成績は、2014年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2014)と2017年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2017)でマークしたベスト4となっており、全米オープンでの4強入りは今回が初めて。

 第4セットの第10ゲーム、フェデラーに5本のブレークポイントを握られながらもホールドし、決着を第5セットに持ち込んでいたディミトロフは、「あのゲームでは踏みとどまろうとし、可能な限り彼をコートに留まらせようとした。あそこから彼は少し失速していった」「5セットマッチではどんなことだって起こり得る」と続けた。

 一方、メディカルタイムアウトを取ってコートを離れ、首の付け根付近に治療を受けたフェデラーは試合後、「今はグリゴールの時間だ。私の時間ではない」と話した。「仕方のないことだ。全力は尽くした。自分も持っているもので戦った。それだけだ」

 1991年の全米オープンではジミー・コナーズ(Jimmy Connors)氏が39歳で決勝に進出しており、仮にフェデラーが準決勝を突破していれば、同氏の後では最年長のファイナリストになるはずだった。(c)AFP