図書館から「ハリー・ポッター」排除へ 悪魔払い師の助言受け 米
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【9月3日 AFP】米テネシー州ナッシュビル(Nashville)の学校で、エクソシスト(悪魔払い師)の助言を受けて、英国の人気児童小説「ハリー・ポッター(Harry Potter)」シリーズが図書館から排除されることになった。悪霊を呼び出しかねないという懸念からだという。
同市にある「セント・エドワード・カトリック・スクール(St. Edward Catholic School)」のダン・リーヒル(Dan Reehil)神父は伊ローマや米国のエクソシストと連絡を取り、図書館から「ハリー・ポッター」シリーズを撤去するよう勧められたという。
地元メディアが入手した電子メールの中でリーヒル神父は、「同作の中で使われているまじないや呪文は、本物のまじないや呪文だ。人間が読み上げた場合、悪霊を呼び出し、その文言を読み上げる人の心に入り込む恐れがある」と指摘している。
ナッシュビル・カトリック司教管区の学校を取りまとめる教育長は、地元紙テネシアン(The Tennessean)に対し、リーヒル神父には「そのような決定を行う正統な権限がある」と述べた。
教育長によると、同校はハリー・ポッターのシリーズ本を収蔵してきたものの、新たに開設された図書館で生徒らに提供されることはないという。
世界的に人気を博している英作家J・K・ローリング(J.K. Rowling)氏の同シリーズは、悪魔崇拝や黒魔術を奨励しているなどの理由で、米英の学校で何度も禁止されている。(c)AFP