イラン、ロケット発射台事故を公表 「愉快そうな」トランプ氏ツイートを非難
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【9月3日 AFP】イラン政府は2日、衛星打ち上げ用ロケットの発射台の一つで爆発事故が発生したことを公表し、原因は技術的な問題だったと明らかにした。同時にドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がこの事故について、米国は関与していないと「愉快そう」にツイッター(Twitter)に投稿したことを非難した。
イラン政府のアリ・ラビーイー(Ali Rabiei)報道官は国営テレビで、同国北部の宇宙センターで事故があったことを政府として初めて認め、先週爆発が起きたとき、発射台には何もなかったと述べた。
同報道官は「爆発はロケットの発射台で起きたが、衛星はまだ発射台に移動されていなかった」「幸運なことに死者は出なかった。原因は技術的な問題で、発生の経緯も明らかになっている」と述べた。公開された8月29日付の衛星画像は、宇宙センターから黒い煙が立ち上る様子を捉えている。
トランプ氏は8月30日のツイートで、「米国は、イランのセムナン第1発射場(Semnan Launch Site One)でサフィル(Safir)衛星打ち上げ用ロケットの最終準備中に起きた壊滅的な事故に一切関与していない」と書き込み、爆発現場とみられる高解像度の衛星画像を添付した。
ラビーイー氏はトランプ氏のツイートについて、イランの敵国が「偵察や妨害行為を行うためにイランの組織内に浸透する能力があることを示そうとしている」と批判。「なぜ米国の大統領が衛星画像を投稿し、このことを愉快そうに扱うのか分からない」と述べた。(c)AFP