【9月2日 AFP】FIBAバスケットボール・ワールドカップ(FIBA Basketball World Cup 2019)は1日、グループEの試合が行われ、3連覇を目指す米国は苦しみながらも88-67でチェコを下し、初戦をものにした。

 レブロン・ジェームズ(LeBron James)やケビン・デュラント(Kevin Durant)、ステフェン・カリー(Stephen Curry)らがけがや辞退によって今大会を欠場したため、偉大な指導者として一目置かれる米国のグレッグ・ポポビッチ(Gregg Popovich)ヘッドコーチ(HC)は、実験的なメンバー起用を強いられた。

 今回の米国は「ドリームチーム」ではないが、それでもメンバー全員が米プロバスケットボール(NBA)でプレーしており、世界ランキング24位のチェコにとっては手に負えない相手だった。米国は同1位に立ち、今大会の優勝候補に挙げられている。

 ジェームズらを欠く米国では、この日13得点を挙げ、チームハイの4アシストを記録したボストン・セルティックス(Boston Celtics)のケンバ・ウォーカー(Kemba Walker)に大きな期待が寄せられており、ユタ・ジャズ(Utah Jazz)のドノバン・ミッチェル(Donovan Mitchell)も16得点をマークした。

 米国はまだチームとして一つになろうとしている段階だと認めており、この一戦ではスロースタートを切ったが、試合が終盤に向かいチェコが疲れを見せるにつれ、本領を発揮し始めた。

 同組の試合では、1次ラウンドで米国のライバルになるであろうトルコが86-67で日本を下している。

 またグループFでは、昨シーズンのNBAでシーズン最優秀選手(MVP)に輝いたヤニス・アデトクンポ(Giannis Antetokounmpo)を擁するギリシャが85-60でモンテネグロに快勝。

 ギリシャと共に、主力不在の米国を脅かす存在になるかもしれないと目されているオーストラリアも、108-92でカナダを下し、グループHの初戦をものにした。(c)AFP/Peter STEBBINGS