【8月31日 AFP】インド北東部アッサム(Assam)州で31日、「外国人の侵入者」を一掃する目的で作成された国民登録簿(NRC)が発表され、200万人近くが無国籍状態に置かれる可能性に直面している。だがインド政府は、国民登録簿を全国で導入していく方針だ。

 アッサム州政府の発表によると、人口3300万人の同州で国民登録簿の確定版に記載されたのは、計3110万人。残りの190万人は資格なしと判断された。登録簿から除外された人々の多くは、イスラム教徒だった。

 アッサム州には、英植民地時代や1971年のバングラデシュ独立戦争の際など、長期間にわたって他地域から多数の移民が流入。これにより、同州は数十年にわたり宗教間・民族間の対立の温床となっており、1983年には2000人が犠牲となった虐殺事件も発生するなど、散発的に暴力沙汰が発生している。(c)AFP/Anup Sharma