【8月30日 CNS】「女性がよければ、世界もよくなる!皆さんは素晴らしい!」――中国・浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)で28日、「2019世界女性起業家会議」が開催され、多くの女性起業家らが参加、阿里巴巴(アリババ、Alibaba)の馬雲(ジャック・マー、Jack Ma)会長が最大の賛辞を贈った。

 当日は、杭州のメイン会場以外に、東京、インドネシアのジャカルタ、オーストラリアのシドニーの3か所でも開催された。世界各地の起業家の女性が参加し、彼女らの物語が会場を通して世界各地に伝えられた。

 また、マー会長は2人の女性起業家の挑戦を受けた。1人は菓子店を起業し有名になった「菓子屋の姉さん」こと谷亜芬(Gu Yafen)さんだ。15秒間の菓子の袋詰め競争で、谷さんはマー会長に簡単に勝利。マー会長を「ずっと女性に負けてきたが、今日の負けは気持ち良い」と言わしめた。

 デジタルプラットフォームのアリババは、全世界で女性のために起業と就業の機会を多く提供している。中国では、淘宝(タオバオ、Taobao)のアクティブ店舗の店主の50.1%が女性で、過去1年間で6万人を超える障害がある女性がタオバオで開店し、その売り上げは44億3000万元(約660億円)に上った。最近3年間では、毎年10万人を超える55歳以上の女性がタオバオで開店している。

 実際、アリババ自身も、その発展は女性のおかげといえる。マー会長は何度となく、アリババの成功の秘訣(ひけつ)の一つは、大量の女性従業員がいることだと述べている。アリババの従業員の約半分は女性で、管理職の女性比率はさらに高く、役員クラスでは約3分の1に当たる13人が女性だ。

 ある調査によると、中国大陸の高級管理職の中の女性比率は11%で、日韓の3%をはるかに上回る。女性を重視し、女性に対して平等な発展の機会を与えることが、中国企業の共通認識となりつつある。(c)CNS/JCM/AFPBB News