【8月30日 AFP】中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ、Huawei)が来月発表する主力スマートフォン「Mate 30」に、グーグル(Google)のアプリが搭載されない可能性が高まっている。

 米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が発動した制裁措置は、ファーウェイを不利な立場に立たせている。

 米カリフォルニア州に拠点を置くグーグルの広報は29日、制裁措置のためにグーグルのメールサービス「Gメール(Gmail)」、地図サービス「グーグルマップ(Google Maps)」、動画投稿サイト「ユーチューブ(YouTube)」などのアプリをMate 30に搭載できないことを認めた。このためファーウェイが搭載できるのは、グーグルのオープンソース携帯端末用基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」のみとなる。

 米政府は安全保障上の懸念を理由に、自国企業によるファーウェイへの部品・サービスの販売を禁止する厳しい措置を取っている。世界のスマートフォン出荷台数第2位となったファーウェイにとって、グーグルアプリの非搭載は打撃に追い打ちをかける可能性がある。

 米商務省は今月、ファーウェイに対する米国の技術の輸出禁止措置について90日間の猶予を発表したが、グーグルによれば新商品は対象に含まれていないという。(c)AFP