【8月30日 AFP】米国は29日、同国で11番目の統合軍として「宇宙軍(Space Command)」を設立した。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領出席の下、ホワイトハウス(White House)で式典が行われた。

 宇宙軍の設立は、米軍幹部らが中国、ロシアによって宇宙領域における米国の優位が徐々に弱まっているとみる中での動き。現代の戦争に欠かせない衛星や高高度航空機などを主とした重点的な戦闘領域へと宇宙空間を格上げする。

 宇宙軍は統合軍として、中東を所管する中央軍(Central Command)や、アジアを所管するインド太平洋軍(Indo-Pacific Command)などと同等に位置付けられる。

 国防総省は、すでに宇宙での戦争に焦点を当てた部隊を空軍内に設置していたが、新設の宇宙軍はそうした戦いをいっそう重視し、映画「スター・ウォーズ(Star Wars)」のような武力衝突に特化したシステムの構築と訓練を担う。

 司令官には、ジョン・レイモンド(John Raymond)空軍大将が就く。(c)AFP