【8月29日 AFP】南米コロンビアの元左翼ゲリラ組織、コロンビア革命軍(FARC)のかつての幹部が29日、政府と署名した和平協定から距離を置く他のゲリラと共に戦闘を再開すると宣言した。

 戦闘服姿のイバン・マルケス(Ivan Marquez)氏は、ユーチューブ(YouTube)に投稿した動画で、1960年代にFARCが誕生した場所とみなされているマルケタリア(Marquetalia)という辺境部の地名に言及し、「われわれは世界に宣言する、第ニのマルケタリアが始まった」と述べた。

 マルクス主義を掲げるFARCのナンバー2だったマルケス氏の行方は、ここ1年以上分からなくなっていた。

 同氏は、コロンビアで半世紀に及んだ内戦を終結させた2016年の協定締結に至る交渉で、FARC側の代表者を務めていた。

 だがマルケス氏、および同じく元ゲリラのヘスス・サントリッチ(Jesus Santrich)氏はその後、この和平協定とは距離を置いていた。サントリッチ氏も同じ動画に姿を見せている。

 国連(UN)の支援の下、和平協定でFARCの武装闘争は終わり、組織は同じFARCという頭字語を用いた「人民革命代替勢力」という政党に移行している。(c)AFP