【8月27日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は26日、妻のブリジット(Brigitte Macron)夫人(66)に関するブラジルのジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領の発言について「極めて無礼」だと非難した。

 マクロン氏は先進7か国(G7)首脳会議(サミット)開催地の仏南西部ビアリッツ(Biarritz)で記者会見を行い、ボルソナロ氏について「私の妻について極めて無礼な言動をした」「何と言えばいいのか?悲しいことだ」と述べた。

 マクロン氏とボルソナロ氏はG7サミットでも主要議題となったブラジル・アマゾン(Amazon)熱帯雨林の森林火災をめぐって意見の食い違いを見せているが、ブリジット夫人についてボルソナロ氏がフェイスブック(Facebook)上に投稿したコメントにより、両者の関係はいっそう悪化しそうだ。

 発端はボルソナロ氏の支持者による25日のフェイスブックの投稿。ブリジット夫人と、ボルソナロ氏の妻で同夫人より29歳若いミシェル(Michelle Bolsonaro)夫人の外見を比較し、「マクロンがどうしてボルソナロを責めるのか分かるだろう?」というコメントが添えられていた。

 ボルソナロ氏はこの投稿に対し、「やつに恥をかかせるなよ、ハハ」と返答した。

 マクロン氏は会見で、「ブラジルの女性たちは自分の大統領のこうしたコメントを読んで恥じることだろう」「ブラジルの人々は偉大な国民であり、こうした言動を見て恥じると思う」と発言。また「ブラジルの人々には友情と尊敬の念を抱いており、ブラジル国民が正しい振る舞いを行う大統領を擁するよう願っている」と述べた。

 ボルソナロ氏はG7開幕前、マクロン氏が参加国にアマゾンの火災への対応を呼び掛けたことについて「植民地主義者の思考だ」と非難していた。(c)AFP