【3月7日 AFP】ブラジルの極右大統領、ジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)氏が、派手さで有名な同国のカーニバルが度を越している証拠として、ツイッター(Twitter)にわいせつな動画を投稿したことで、非難の的となっている。

 女性や同性愛者、黒人をさげすむ発言でしばしば非難を浴びているボルソナロ氏は、ブラジルにおける道徳的堕落を非難する手段として、男性が別の男性の頭に小便をかけている映像を投稿。350万人超のフォロワーに向け「これを見せるのは気分がよくないが、国民が認識し、常に優先順位をつけられるようにするため、真実をさらさなければならない。これが、ブラジルの多くのカーニバル団体が成り果てた姿だ」とコメントした。

 ブラジルメディアによると、投稿された動画は今月4日、サンパウロ(Sao Paulo)のカーニバルで撮影されたものとされる。動画は瞬く間に243万回再生され、国民の分断をさらに深めた。ツイッターでは「#ImpeachmentBolsonaro(ボルソナロを弾劾せよ)」や「#BolsonaroTemRazao(ボルソナロは正しい)」といったハッシュタグがトレンド入りしたほか、3番人気のハッシュタグには「#goldenshowerpresident(ゴールデン・シャワー大統領)」が入った。

 ネット上で非難が殺到する中、大統領は新たなツイートで「ゴールデン・シャワーとは何だ?」と問いかけた。ゴールデン・シャワーは、性的なフェティッシュの一種を指す言葉。

 大統領の投稿に対しては、特定の一場面だけを取り上げて、高い人気を誇る毎年恒例のカーニバルを攻撃したと非難する声も上がっている。今年は多くの人がカーニバルの場を利用し、マイノリティー(少数派)に不寛容なボルソナロ氏に抗議していた。(c)AFP