【8月14日 AFP】イングランド・プレミアリーグ王者のマンチェスター・シティ(Manchester City)に対して、国際サッカー連盟(FIFA)は13日、18歳未満の国外選手の獲得と登録に関する規則に違反したため、罰金を科すと発表した。

 シティは補強禁止の処分を科される可能性もあったが、FIFAの懲罰委員会は37万スイス・フラン(約4000万円)の罰金を選択した。処分について、FIFAは「マンチェスター・シティが責任を認めた事実を考慮した」と発表している。

 一方のシティは、罰金を受け入れつつ、問題が起こったのはFIFAが規則の解釈を明確にする前だったと主張している。

 クラブ側は、罰金が「18歳未満の国外選手の獲得、特に彼らのトライアル期間と親善試合への出場」に関するものだと発表。「クラブは違反の責任を受け入れる。これは、当該の規定の解釈を誤った結果生じたもので、違反はすべて、規定の解釈にあいまいさがあった2016年12月以前に起こっている。以降、クラブは規則に100パーセント従っている」と述べた。

 シティの若手選手の獲得については、2016年に当時16歳になったばかりのアルゼンチンの選手、ベンハミン・ガレ(Benjamin Garre)と契約を結んだことが問題視されたが、FIFAは2018年、違反はなかったとの判断を下した。同年には、シティがガーナで展開しているアカデミー出身で、クラブに2年間籍を置いた選手2人が、18歳になる前にシティと契約を結んでユースの試合に出場したとメディアに語っていた。

 シティはFIFAだけでなく、イングランドサッカー協会(FA)と欧州サッカー連盟(UEFA)による調査も受けている。

 FAは2月、シティが当時ワトフォード(Watford FC)に在籍していた14歳のジェイドン・サンチョ(Jadon Sancho)を20万ポンド(約2600万円)を支払って獲得した疑いがあるとして、調査を行っていることを発表した。FAの規則では、選手は16歳になるまで代理人を立てることが禁止されている。サンチョはその後、ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)へ移籍し、現在はイングランド代表にも選出されている。

 UEFAが注目しているのは別の部分で、こちらはシティにファイナンシャル・フェアプレー(FFP)違反がなかったかを調査している。(c)AFP