【8月19日 AFP】テニス、ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2019)は18日、男子シングルス決勝が行われ、2戦連続で準優勝に終わっていた大会第9シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)が7-6(7-3)、6-4でダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)を退け、優勝を果たした。

 準決勝で前回王者ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破って勝ち上がってきたメドベージェフは、この日は積極的なゴフィンをコントロール。最終ゲームでは相手にブレークポイントを複数握られながらもピンチを逃れると、最後はサービスエースで試合を締めくくった。

 シティ・オープン(Citi Open 2019)ではニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2019)ではラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に敗れ、直近の2週で続けて決勝で涙をのんでいたメドベージェフだが、これでマスターズ1000(ATP Masters 1000)大会初優勝を果たしている。

 メドベージェフは「僕にとって人生最高の3週間だ」「精神状態も最高で、サーブも最高、プレーは本当に安定していた」「悪い試合は一つもなかったし、できればこの先数週間もこの好調を維持していきたい」と話した。

 フル稼働だったウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)後の日程については、さすがに「ものすごく疲れたし、今はしゃべるのもしんどい」とコメントした。最終ゲーム、いら立ちからラケットを投げた際には脚がつりかけていたことを明かしつつ、ブレークのピンチをしのげたポイントとして「ナダルとの決勝が大きかった」「ダビドにはない、そうした経験を生かせたのかもしれない」と話した。

 最近、世界ランキング10位以内に入ったばかりのメドベージェフだが、この3週間の好成績を受け、最新のランクでは5位に浮上することも決まった。本人は「2分おきにランクをチェックするわけじゃないけど、大会で上位に入れたときはしっかり見ているよ」「負けたら7位だったけど、これで5位だ」と話した。

 メドベージェフはこれで今季ハードコート31勝目。ツアーの全サーフェス通算43勝目は、今大会を欠場したナダルの41勝、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)の39勝を上回り、全選手の中で最多の記録となる。(c)AFP