【8月11日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは10日、開幕戦が行われ、ハリー・ケイン(Harry Kane)が新スタジアムで初得点を記録したトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は、昇格組のアストン・ビラ(Aston Villa)に3-1で逆転勝利を収めた。

 イングランド代表で主将を務めるケインは、後半途中からピッチに立ち、シーズン初戦黒星の危機からチームを救ったクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)に敬意を表した。

 トッテナムは9分にジョン・マッギン(John McGinn)に先制点を許して追う展開となり、マウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は、64分にエリクセンを投入した。

 トッテナムとの契約が残り1年となっているエリクセンは、スペインへの移籍が取りざたされるなど去就が不透明となっている。しかしデンマーク代表MFは、責任感を欠くことは全くせず、ピッチに立つとすぐに前半欠けていた鋭さをチームに提供した。

「彼の技術やアシスト、ゴールの質をわれわれは理解している」とエリクセンに言及したケインは、「彼は試合のペースをコントロールできる。パーフェクトだ」と手放しで称賛した。

 エリクセンの投入で流れを変えたトッテナムは、73分にクラブ史上最高額で獲得したタンギ・エンドンベレ(Tanguy Ndombele)が豪快な同点弾を沈めた。

 エリクセンのクロスからダビンソン・サンチェス(Davinson Sanchez)が放ったシュートはアストンビラのGKトム・ヒートン(Tom Heaton)の好セーブに阻止されたが、そのこぼれ球を拾ったエンドンベレはペナルティーエリアの外から右足を振り抜いた。

 80分のエリクセンの直接FKはまたもヒートンの見事な反応に阻まれたが、86分にケインがこぼれてきたボールをゴールに蹴り込んで逆転に成功。さらにケインは90分、ペナルティーエリアのわずかに外からファーサイドにシュートを流し込む得意の形でこの日2点目を挙げた。

 精彩を欠いた前半の責任は自身にあると話したポチェッティーノ監督は、「クリスティアンをフレッシュな状態で後半に投入した。クリスティアンの持つクオリティーは、チームが勝利という目標を達成するための力になる。トップクラスの資質を持った選手だ」とコメントしている。(c)AFP/Kieran CANNING