【8月11日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは10日、開幕戦が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)は5-0でウェストハム(West Ham)に勝利した。

 この試合では、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)システムによるリプレー検証で試合が何度か中断したが、シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、VARは常に正しくなければ価値がないと話している。

 シティはラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)のハットトリックとガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)、セルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)のゴールでウェストハムを粉砕し、リーグ3連覇のかかるシーズンを自信を持ってスタートさせた。

 しかしこの試合で最も話題になったのは、シティの容赦ない攻撃力ではなく、VARが史上初めてプレミアリーグに大きな影響を及ぼしたことだった。

 イングランドでは、昨シーズンのFAカップ(FA Cup 2018-19)とイングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)での使用を経て、プレミアでも今季からVARを採用している。

 この試合では、そのシステムがいきなりフル稼働し、ジェズスの得点がスターリングのオフサイドで取り消される、逆にアグエロはPKに失敗したがやり直しの機会を得るなど、いくつかの判定が覆った。スターリングの2点目もVARを経て認められ、逆に開始早々のウェストハムのPKかに思われた場面は、検証の末にPKとはならなかった。

 その中でも、ジェズスの場面はスターリングがオフサイドを取られたが、ラインを越えていたのはほんのわずかだった。グアルディオラ監督もこの判定には不満がある様子で、VARによる介入は、常に正しい場合にのみ意味があると話している。

「私のただ一つの願いは、VARがミスをしないことだ。オフサイドならオフサイド、PKならPK」「ルールはルールだから、問題ない。しかし、正しいものが認められなかったら納得がいかないし、それは良くない」

「一つだけ怖いのは、VARのミス。これまでそういうことが何度もあったし、それなら主審の判定を下した方がマシだ」 (c)AFP/Steven GRIFFITHS