【8月10日 AFP】テニス、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2019)は9日、女子シングルス準々決勝が行われ、連覇を目指していた大会第4シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は、予選勝者のマリー・ボウスコバ(Marie Bouzkova、チェコ)に第1セットを4-6で奪われたところで負傷を理由に途中棄権した。

 先月行われたウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)決勝で、四大大会(グランドスラム)通算23勝を誇るセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を倒して優勝したハレプは、第1セットを落として左脚もしくは足首の具合を診てもらうためにトレーナーを呼ぶと、その直後に棄権を決断した。

 第1セットのゲームカウントを0-4とされた後、4-4に追いつきながらも最後の2ゲームを落としてしまったハレプは、大会序盤からアキレス腱(けん)に違和感があったとして、「それがきょうになってもっと強くなっていったので、棄権を決断した」と説明。今月26日に開幕する今季のグランドスラム最終戦、全米オープンテニス(The US Open Tennis Championships 2019)を控え、練習に細心の注意を払っていくことになるのは間違いない。

 一方、世界ランク91位で21歳のボウスコバは、準決勝でセレーナと対戦することが決定。「セレーナとはずっと対戦したかった」「彼女とプレーすることをずっと夢見てきた」とコメントした。

 今大会では2回戦で元全米オープン女王のスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)を撃破し、3回戦で全仏オープンテニス(French Open)を制した実績を持つエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)を下したのに続き、これでグランドスラム優勝者を相手に3連勝を飾ったボウスコバだが、世界トップ5の選手から金星を挙げたのはこれが初めてとなった。(c)AFP