【7月31日 AFP】イングランドサッカー協会（FA）は30日、草の根レベルや青少年レベルの国内サッカーで、審判団への異議を対象に、ラグビーで採用されている一時退場処分「シンビン」を新シーズンから導入すると発表した。

　シンビンは、男子ではナショナルリーグ・システムのステップ5（9部相当）以下の全リーグ、女子ではティア3以下で導入され、異議でイエローカードを提示された選手に成年サッカーでは10分間、時間の短い試合では8分間の一時退場を命じる。

　FAは2シーズン前からシンビン制度の試験運用を始め、昨季は31のリーグへ範囲を広げたところ、異議が38パーセント減るという成果が見られ、選手、監督、コーチ、審判団の大半から好意的な意見が聞かれた。

　異議とは審判に向かって叫んだり、審判の手腕に疑問符をつけたりすることを指し、審判に対する暴言や悪態は今まで通りレッドカードの対象となる。(c)AFP