【7月31日AFP】香港で30日夜、民主派デモの参加者数十人が暴動罪(最高刑は禁錮10年)で起訴されたことを受け、デモ隊と警察との間で新たな衝突が発生した。

 香港では、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする法案への反発がきっかけで、大規模なデモが7週間にわたり続き、時に暴力沙汰に発展。デモの焦点は、より広範な民主改革を要求し、自由の減少に歯止めをかけることへと移行しており、中国政府の支配に対する抗議運動としては1997年に香港が中国に返還されて以降で最大規模に拡大している。

 現地のAFP記者によると、30日夜に起きた衝突では、葵涌(Kwai Chung)地区にある警察署前に集結したデモ隊に対し、警察が催涙スプレーと警棒を使用した。

 警察はこれに先立ち、28日の衝突で逮捕されたデモ参加者44人が暴動罪で起訴されたと発表。起訴に抗議する数百人がデモを行っていた。(c)AFP/Jerome TAYLOR