【7月30日 AFP】オーストラリア反ドーピング機関(ASADA)が、ドーピング検査で陽性反応を示した競泳女子のシェイナ・ジャック(Shayna Jack、オーストラリア)に対し、潔白を証明できなければ4年間の出場停止処分になると伝えていたと、30日に豪紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)が報じた。

 昨年に世界記録を樹立した女子4×100メートル自由形リレーのメンバーだったジャックは、先月行われた抜き打ち検査で筋肉の増量に効果がある禁止薬物リガンドロール(Ligandrol)に陽性反応を示した。

 同紙によれば、ASADAはジャックに対して4年間の出場停止処分を科すと伝え、これはアナボリックステロイドに陽性反応を示したアスリートにとっては標準的な処罰だという。20歳のジャックは、この決定に異議を申し立てることができる。

 韓国で開催された第18回世界水泳選手権(18th FINA World Championships)の開幕直前に「個人的な理由」で帰国していたジャックは28日、故意の禁止薬物使用を強く否定し、汚染されたサプリメントに含まれていた可能性があると示唆した。

 豪水泳連盟(Swimming Australia)のジャッコ・ヴェハーレン(Jacco Verhaeren)ヘッドコーチは、世界水泳からブリスベン(Brisbane)に戻ってきた30日、ジャックが今回のドーピングスキャンダルから「間違いなく」立ち直ることができると確信していると述べた。

 ヴェハーレンヘッドコーチは記者団に「潔白が証明され、手違いや汚染が原因だったというケースがある。そうした人は立ち直ることができると確信している」と語った。(c)AFP