【7月29日 AFP】第18回世界水泳選手権(18th FINA World Championships)に出場し、セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)の容疑で逮捕された競泳男子ハンガリー代表のタマーシュ・ケンデレシ(Tamas Kenderesi)は29日、韓国のナイトクラブでダンサーに「軽率にも接触した」として謝罪した。

 前週末、韓国の首都ソウルから約330キロメートル南に位置する光州(Gwangju)にあるクラブで性的嫌がらせを行った疑いがある22歳のケンデレシは、警察からの捜査が続く間は出国が禁止されている。

 夏季五輪で銅メダルを獲得したことがあるケンデレシは被害者に接触したと認めているが、セクシュアルハラスメントの容疑については否定した。

 ケンデレシは発表文の中で、「トイレから戻ってダンスフロアに向かった後、そのクラブでダンサーとして働いている韓国人の少女の後ろ側に触れてしまった」と記した。

「僕は彼女の背後で止まることさえしなかった。ほんの少しだけ触れた。軽率な行為だったかもしれない。それが彼女を怒らせてしまい、告訴された」

 今回の世界水泳では、200メートルバタフライ決勝で最下位に終わったケンデレシは「事態の深刻さに気づいたので、捜査手続きには一貫して協力した」と続けた。

「今回のことを深く後悔しているし、この韓国人の少女には許しを求める。しかし、どういった形であれセクシュアルハラスメントの罪に関しては強く否定する」 (c)AFP