【7月21日 AFP】(写真追加)人類初の月面着陸から50年を迎えた20日、米国では世界で5億人が中継映像を見たこの画期的な出来事を記念する行事や企画が行われた。背景には、有人宇宙探査の新時代に中心的立場になろうとする米国の思惑がある。

 米東部時間1969年7月20日午後4時18分(日本時間同月21日午前5時18分)、アポロ11号(Apollo 11)のニール・アームストロング(Neil Armstrong)船長と宇宙飛行士のエドウィン・オルドリン(Edwin Aldrin、後にバズ・オルドリン、Buzz Aldrinに改名)が乗った月着陸船が「静かの海(Sea of Tranquility)」に着陸した。

 米航空宇宙局(NASA)はウェブサイトに、当時世界中で視聴されたCBSの中継映像を掲載した。この中でアームストロング船長は「ヒューストン、こちら静かの基地。イーグル(月着陸船)は着陸した」と通信。着陸から6時間が過ぎた米東部時間午後10時56分(日本時間21日午前11時56分)には、左足を月面に踏み下ろして「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大なる飛躍である」という有名な言葉を発した。

 NASAは数週間にわたり、記念の展示やイベントを米国各地で開催してきた。アポロ11号を打ち上げたサターンV型(Saturn V)ロケットやミッションの映像をワシントン記念塔(Washington Monument)に投影する催しも行った。(c)AFP/Sébastien VUAGNAT, with Issam AHMED in Washington