■競技ウエアの問題

 ローラースポーツを統括するワールドスケート(World Skate)のサバティーノ・アラク(Sabatino Aracu)会長は、AFPの取材に対して、スケートボードが五輪に「新鮮な空気」と「若い血」をもたらすとの見解を示した。

 東京五輪では合計80人のスケートボーダーが競技に臨む予定で、「ストリート」と「パーク」にそれぞれ40人が出場する。さらに種目ごとの男女の人数は、均等に20人ずつとなっている。

 各国内オリンピック委員会(NOC)の出場枠は1種目につき最大3人。代表資格獲得の条件は、主要な国際大会で獲得したポイントで決定されることになっているが、このシステムでは選手が難易度の高いトリックを試みようとしなくなる可能性があるという。

 デル・オリオは、「スケートボードは採点競技だ。トリックには8ポイントとか9ポイントの高得点に値するものがあるけれど、7ポイントしか必要なければ、表彰台を確保するために難易度を落とす場合がある」と語った。

 五輪ではトリックの準備をすること以外にも、もう一つ心配事があるといい、レオンは「競技ウエアはどうするべきかな? トラックパンツをはくなんて想像できないよ。僕らはみんなジーンズとキャップを合わせたりしている。自分たちの好きな格好にさせてもらいたいね」と訴えていた。(c)AFP/Daniel BOSQUE