【7月10日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)の男子シングルスで準々決勝に勝ち進んだ第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が10日、大会通算100勝目が懸かった錦織圭(Kei Nishikori)との一戦に臨む。勝ち上がった場合は、次がラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)との大一番になる可能性もある。

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 今大会の男子シングルスは、ベスト8のうち5人が30代という顔ぶれとなり、最高レベルの実績を残してきたフェデラーとナダルの40回目の直接対決に期待が高まっている。ウィンブルドンでの両者の対戦が実現すれば、史上最高の決勝戦との呼び声が高い2008年の試合以来、およそ11年ぶりのこととなる。

 しかしその前に、フェデラーは錦織を、ナダルはビッグサーバーのサム・クエリー(Sam Querrey、米国)を退けなければならない。そして4人の誰が勝ち上がったとしても、決勝では優勝4回の前回王者、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)との対戦が待っている可能性が高い。

 フェデラーは4回戦で、ゲームを五つしか落とさずにイタリアのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini)を74分で一蹴。1991年の全米オープン(The US Open Tennis Championships)で、当時39歳のジミー・コナーズ(Jimmy Connors)氏が4強入りした後では最年長となる37歳での四大大会(グランドスラム)準々決勝に進出し、大会17回目、グランドスラム通算では55回目の8強入りを決めた。

 準々決勝で対戦する錦織との直接対決の戦績も7勝3敗で上回っているが、2018年11月のATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)では、錦織がおよそ5年ぶりとなるフェデラー戦の白星を手にした。

 フェデラーは錦織について、「彼のテニスの大ファンなんだ」「今の男子テニスで、最高のバックハンドを打つ選手の一人だと思う。リターンも非常にうまい。メンタル的にも安定している。偉大な才能の持ち主だとずっと前から思っていた」と話している。

 対する2年連続ウィンブルドン8強の錦織は、1933年の佐藤次郎(Jiro Satoh)氏以来、日本の男子選手では86年ぶりとなる大会ベスト4を目指す。(c)AFP/Dave JAMES