【7月7日 AFP】英国の駐米大使が、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領とその政権を「無能」で「例を見ないほど機能不全」と評していたことが、7日付の英大衆紙メール・オン・サンデー(Mail on Sunday)が伝えた流出メモの内容から明らかになった。

【関連記事】トランプ氏、就任前支持率は20年余で最低 36%が「無能」と予想

 同紙は、キム・ダロック(Kim Darroch)駐米大使が本国に送った機密の公電や報告メモを確認。同氏はトランプ政権が「大失敗」し「不面目な形で終わる」可能性を指摘。「この政権の機能不全や予測不能性、分裂状態、外交下手、無能さが、十分に健全化するとは全く考えていない」と述べている文書もあった。

 また、米国で広く報じられ、トランプ氏が「偽ニュース」と一蹴(いっしゅう)したホワイトハウス内部の「激しいいさかいや混乱」については「おおむね事実」と明言している。

 ダロック氏は英国有数のベテラン外交官で、トランプ氏が大統領に就任する前の16年1月から米国に駐在している。同紙は、今回確認した一連のメモは2017年以降のもので、広範囲にわたる英国の行政機構から流出した可能性を指摘している。(c)AFP