【7月5日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)は4日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第3シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-3、3-6、7-6(7-5)、7-6(7-3)でニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)との因縁対決を制し、3回戦に進出した。

 屈指の好カードでありながら敵意むき出しとなった一戦で、33歳のナダルは「憎たらしい相手」であるキリオスを倒したことによって、たとえウィンブルドンで通算3度目のシングルス制覇に届かなくとも、大いに喜びに浸ると思われる。

 才能に恵まれながらもかんしゃく持ちのキリオスは、この日もアンダーサーブを2度放つと、さらに審判と口論を繰り広げてスポーツマンらしからぬ行為で警告を受けた。

 一方のナダルは、テニスへの「敬意を欠いている」と批判してきた相手を4セットの末に下すと、こぶしを突き上げたり飛び上がったりしたほか、センターコートのスタンドに座っていた自身の陣営に向かって叫ぶなど、その喜びようは明白だった。

 ウィンブルドンで通算50勝目を記録したナダルは、「何もかも承知の上だった」とすると、「さっき隣にいたので(キリオスのかんしゃくの爆発については)コメントしたくない。それでも、彼は四大大会(グランドスラム)の勝者になる可能性を持っている」と語った。

 ナダルは次戦、フランスのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga)と対戦する。(c)AFP/Pirate IRWIN