【7月1日 AFP】30日に決勝が行われた19F1第9戦オーストリアGP(Austrian Grand Prix 2019)では、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が今季初優勝を果たし、パワーユニットを供給するホンダ(Honda)にも2006年のハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2006)以来となる優勝がもたらされた。

 この結果について、レッドブルのクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は「正しい結果だし、マックスとF1、ホンダにとって良いことだ」と話した。

 レースはポールポジションを獲得したフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)とフェルスタッペンが最前列からスタートし、F1史上最年少となる21歳の二人によるフロントローが実現した。

 さらにレースのハイライトとなった終盤69周目のターン3では、インから抜いたフェルスタッペンとルクレールのタイヤが接触。トップの座を奪われたルクレールがコース外に押し出され、すぐにスチュワードによる調査対象となったが、レース終了から約3時間後にフェルスタッペンの優勝が確定した。

 これによってルクレールとの間に新たな遺恨が生まれる可能性もあるが、フェルスタッペンは若手二人の争いに勝利して自らの力を証明している。

 スチュワードによる裁定が出る前には、「ハードなレース」だっただけで、ペナルティーを科されたとすれば「F1の意味がない。あれがダメなら家でじっとしているべきだ」と話していたフェルスタッペンは「この数時間はすごくストレスがたまった」「だけど正しい結果だし、F1にとっても正しい結果だ」とコメントしている。

 ホーナー代表も、ぎりぎりの勝負はF1の今後を考えても欠かせないとの考えを示し、「ホイールトゥホイールの激しいバトル、それこそわれわれが必要としているものだ」と話した。(c)AFP