【6月28日 AFP】大阪で28日、20か国・地域(G20)首脳会議(サミット)が開幕した。議題は米中貿易戦争やイラン、北朝鮮などをめぐる地政学的緊張の高まり、気候変動が中心となり、ここ数年でも特にかじ取りの難しいサミットになりそうだ。

 2日間の日程で議論の焦点となるのは主に貿易問題とみられ、特にドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と習近平(Xi Jinping)中国国家主席が29日の首脳会談で、世界経済に大きく影響している貿易摩擦の着地点を見いだせるかに注目が集まっている。

 各国首脳はまた、中東の新たな火種となりかねない米国・イラン間の緊張緩和に向けて対応を協議するとみられるほか、気候変動対策でも妥協点を模索していく。対策強化へ断固たる姿勢を打ち出したい欧州首脳と、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」からの離脱を表明したトランプ氏との仲立ちが日本の目指す役割となる。(c)AFP