【6月28日 AFP】ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相が27日、先週に続き再び体の震えが止まらない状態になった。独首相府は、メルケル首相が大阪の20か国・地域(G20)首脳会議出席に向けて出発したと述べ、首相の健康状態に対する懸念の払拭(ふっしょく)に努めた。

 来月65歳になるメルケル氏は、新法相を正式に指名する式典で、演説を行ったフランクワルター・シュタインマイヤー(Frank-Walter Steinmeier)大統領の隣に立っていた際に、体を震わせ始めた。会場にいたDPA通信の写真記者によると、震えは約2分続いた。

 日本への出発を数時間後に控えた中で起きたこの出来事は、メルケル氏の健康不安説を再燃させた。メルケル氏は18日にも、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領を首相府に迎えた際、真昼の日差しの下で行われた式典で体を震わせる様子を見せており、その時は暑さで脱水状態になったと説明していた。

 ドイツ政府報道官は27日、メルケル氏が向こう2日の予定を取りやめる意向はないとし、AFPに「首相は元気だ」と説明。シュテフェン・ザイベルト(Steffen Seibert)首相報道官はその後のツイッター投稿で、メルケル氏がG20会議出席のため大阪へ向け出発したと発表し、「他の首脳らとの数多くの二者会談が予定されている」と述べた。(c)AFP/Hui Min NEO