【6月28日 AFP】インドネシアの憲法裁判所は27日、ジョコ・ウィドド(Joko Widodo)大統領の再選取り消しを求めた野党候補者の異議申し立てを棄却した。選挙で大規模な不正があったとする野党候補者の主張には根拠がないとの判断を下した。

 野党候補のプラボウォ・スビアント(Prabowo Subianto)元陸軍戦略予備軍司令官は、4月に実施された大統領選での敗北は大規模な不正行為が理由だったとして異議申し立てを行っていた。同氏の主張が引き金となり、世界で3番目に人口の多い民主主義国家である同国の首都ジャカルタでは死傷者が出る暴動が発生した。

 今回の憲法裁の判決により、ジョコ大統領とマアルフ・アミン(Ma'ruf Amin)副大統領候補は今年10月に就任する見通しとなった。(c)AFP/Harry PEARL, Kiki Siregar